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「牛の第4胃変位」
牛、特に乳牛にしばしば見られる病気で、第4番目の胃が正常な位置から移動し、食物が小腸に流れにくくなり、中でガスを伴い風船のようにふくらみ腹の中を浮かび上がり、ひどいものは背中にまで達する。
「症状」
急に食欲が無くなったり、次第に食べなくなるなど、中のガスの発生や浮かび上がる位置の違いで千差万別。急に腹をけりだす場合もある。
「原因」
分娩との関係、食欲低下による腹の内容積の変化、飼料の急変、胃内容の異常発酵などによる胃の運動低下、ストレス、脂肪肝、遺伝的なものや神経麻痺などでこれらが複雑に絡み合っていると考えられる。
「診断」
聴診によりわかりやすい独特の音が聞こえる。牛をよく観察するとお腹の中心より少し後ろが微妙に盛り上がる。
「治療」
外科、内科治療があるが早く外科処置を施し、物理的に移動(変位)したものを物理的(外科的)に元の位置に戻すのが原則である。写真−1のように中のガスを抜き第4胃を正常な位置(牛の右側で手術している切り口の下あたり)に写真−2のように縫合糸で固定する。
治癒率は非常に高く、術後の経過は早ければ翌日には食欲が出て、10日目の抜糸の頃には健康牛となる。
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